看護師夜勤手当金額は病院によって差。何を基準に選ぶべきか?

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看護師の夜勤待遇は夜勤手当だけで決めてはいけない!

看護師の夜勤は、楽な勤務ではありません。しかし、その中でも待遇には幅があります。看護師求人に応募する時に注意した方が良い事を考えてみました。

 

看護師夜勤の実態

収入アップのために、これから夜勤も行いたいと思われている看護師さんに、簡単に夜勤看護師の実態を紹介します。

 

病院で看護師の1日は日勤⇒準夜勤⇒深夜勤がワンサイクルです。

 

日勤の医師が全員揃っている時、おおよそ、その日の内に行う看護師の仕事の方針が指示され、どうしても無理なこと以外は、深夜勤までに終わらせなければなりません。

 

よって、日勤の看護師がやり残した仕事はほとんど夜勤の看護師に回ってきます。

 

勿論、日勤看護師が残業でその仕事を終わらせて帰宅するということもありますが、大抵は次のシフトに引き継がれます。

 

看護師の仕事はいつでも非定常状態で何が起こるかわかりません。大抵の仕事は予定より長くかかり、先送りされ、夜勤看護師に引き継がれることが多いのです。

 

夜勤では医師も当直医師だけで、仕事中ずっと管理者の目が光っているということはありません。また、患者さんは寝ているはずなので、暇なように思われがちですが、実際は違います。

 

夜勤に引き継がれた仕事の処理もあります。

 

夜、患者さんの付き添いのご家族が帰って、患者さんが独りになった直後に大した用でもないのに、ナースコールを鳴らす患者さんがたくさんいて、急に忙しくなることがあります。

 

そして、消灯すれば患者さんが全員寝てしまう、なんてことは絶対と言っていいくらい1日もありません。大なり小なり夜中にトラブルが起こります。

 

日勤の場合なら気兼ねなく医師を呼ぶような場面でも、夜勤では当直の医師を起こす必要があり、気兼ねするので、できるだけ自力でそのトラブルに対処しようとします。

 

患者さんの命にかかわるような重大なことではなくても、慣れないことを自分の責任で行うことになり、そのストレスは相当なものです。

 

また、夜勤の昼夜逆転した生活は、どうしても身体に余計な負担がかかります。体内時計が完全に適応することはないので、慢性疲労が溜まってきます。

 

余暇を楽しむ余裕がなくなり、家に帰ってどうしても必要な家事を終えると、とにかく寝るのが最優先の生活になります。

 

このように書くと、夜勤の過酷さだけが目立ちますが、夜勤手当は魅力です。

 

今後は優秀な看護師を確保するために、この夜勤の過酷さを緩和して、余裕ある体制を作っていこうという病院も増えていくと思われます。

 

看護師夜勤手当は全国一律に決まっている訳でなく、幅があります。

 

転職活動をするなら、夜勤手当が高額で労働環境が良い病院を選別して、転職活動していきましょう。

 

看護師夜勤の夜勤手当

看護師の夜勤手当は、個々の病院によって、かなり差があります。

 

下のグラフは病院の設置主体による夜勤手当の分布を示したものです。
夜勤・交代制勤務に関する調査・資料 日本看護協会 より

 

看護師深夜勤務手当の分布

 

これから見ると、設置主体が都道府県市町村の病院の夜勤手当が一番低く、設置主体が医療法人・個人の病院の夜勤手当が平均的に高くて、その差は2000円/回近くなっています。

 

医療法人・個人の病院は一番数が多く、分布はブロードな感じですが、10000円/回以上の夜勤手当の病院も5%以上あります。

 

この中には夜勤手当が高額で、且つ労働環境が良い病院も含まれていると考えられます。

 

看護師夜勤待遇は病院によって当たり外れがでるかも

看護師夜勤の待遇は、今後、看護師にとって望ましい方向と望ましくない方向(病院側の利益は上がる方向)の2種類に分かれてくる可能性が懸念されるます。

 

従来から、病院が入院基本料を国に請求するためには、看護師の月平均夜勤時間が「72時間以下であること」(通称「72時間ルール」)というルールがあって、これを守ることが義務付けられています。

 

守らないと、入院基本料に関してペナルティが課されます。

 

これは病院全体の夜勤時間を夜勤従事看護師数で割った数字が72時間以下でなければならないというルールです。

 

しかし、2016年の診療報酬改定が行われ、「医療従事者の負担軽減等の推進」の名のもと、看護師の夜勤について、要件が大幅に改定されました。

 

それまでは夜勤従事看護師数に、夜勤が月16時間以下の者の人数は含まなかったのですが、改定で「月8時間未満の者を含まない」となったため、夜勤を月に8時間から16時間しかしていない看護師も夜勤従事看護師に含まれるようになり、病院内の夜勤従事看護師の数が増えました。

 

するとその分、病院の総残業時間を増やすことができるようになり、通常72時間前後夜勤をしている看護師の夜勤時間を長くすることが理論的にはできることになります。

 

さらに、月平均夜勤時間が72時間を超えた場合のペナルティとなる減算割合が緩和され(減算割合20/100から15/100へ)入院基本料のペナルティ減額金額が、少なくなるように変更されました。

 

つまり、看護師が平均して72時間以上の夜勤を行っていたとしても、ペナルティが軽くなり、病院の減収への影響が少なくなったのです。これによって、72時間ルールを守らない病院が増える可能性があります。

 

しかし、これはあくまでも最悪の場合を想定した試算です。

 

実際に病院側がこれを利用して、看護師夜勤の待遇を良くない方向に持っていくか、

 

優秀な看護師を確保するために、看護師の待遇改善も含めた病院運営に持っていくかどうかは病院側の方針によって大きく変わります。

 

夜勤することを前提で転職活動を行う時、転職候補先の病院が看護師夜勤についてどのような方針なのかといったことも、看護師転職エージェント等から情報を得ながら進める必要があります。

 

もし夜勤前提に転職を考えるなら

看護師夜勤は手当が多いというだけで選ぶのではなく、手当が十分で、看護師夜勤の待遇を改善して行こうとしている病院を探すことが大切です。

 

具体的には、看護師転職エージェント複数社に登録し、担当スタッフに自分の希望を伝え、情報を得るなどして、じっくり時間をかけて、転職先を探すことが重要です。

 

調査不足で、あわてて転職を決めると、手当はそこそこでも、夜勤で酷使される病院を選んでしまうことも起こる可能性があります。

 

夜勤手当も良くて、看護師夜勤待遇も良い病院は、そんなに多くはありません。下記サイトに登録するなどして、事前調査はくれぐれも念入りに行いましょう。

 

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